水越朋/Tomo Mizukoshi2021年6月6日ハーゲンダッツアイスが食べたくてスーパーのアイス売り場にいく。 安い箱アイスを買うつもりだったが、端っこの冷凍庫に198円で売られているハーゲンダッツを見つけた。売り場はスカスカになっていた。 何が残っているのか覗き込んでみると奥にマカデミアナッツが数個残っているのを見つける、大好きなや...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年6月5日雨実家に一泊する。その日はとても良い天気だったからすっかり油断して、翌日雨がひどくなるなんて少しも疑わずに家を出てきてしまった。 今日は仕事。 白いズボン、白いキャンパス生地のスニーカー。白いトートバッグ。防ぎようのない斜めに降る雨。 完全に間違えた。...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年6月1日カフェにて窓に面したカウンター席で、パソコン画面に集中していた顔を窓の向こうの空に向ける。今日は久々に天気が良くて、水彩画のような雲がゆっくりと流れている。集中して作業できたので気づけば随分と時間が経っていたらしく、空は夕方の気配を感じる柔らかな色合いだ。...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年5月31日電車にて電車の座席に座り本を読んでいると、向かいに座っているおばさんが何か言ってることに気づき顔をあげる。 「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん」 と、おばさんはついさっきまでわたしの隣に座っていた女の子に声をかけている。ランドセルと帽子をかぶった女の子は小学校低学年位に見える。次の駅で電車を...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年5月28日舞台久しぶりにリノリウムに寝転がり、照明の吊られた天井を見ている。 床に直で引かれたリノは少し硬く、その下にあるだろうコンクリートの気配を背中に感じる。 劇場の天井は黒く入り組んでいる。照明、蛍光灯、パイプ、スピーカー、大量のコード、、、劇場にいるなぁ。と思う。この景色は小屋入...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年5月27日隅田川の赤い実隅田川の川沿いを歩いている。 何か考えたかったり行き詰まったり、気晴らしに、元気な時もそうじゃない時も、わたしは川や海へ向かう。なにかと水辺に引き寄せられる。視界が広がり遠くまでよく見える空間と流れる水、吸い込まれて自分の中に大きなスペースができるように、気持ちが落ち着いて...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年5月26日鳩公園の空いているベンチを見つけ腰掛ける。 座ってから、排除アートと呼ばれるような仕切りのついたものではなく、広々と座れるものだったことに気づく。久々にこのベンチに座った。何にもぶつからずにゆったりと座れる。 座ると鳩がどこからともなく集まってきた。餌をもらい慣れていてこのベ...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年5月24日なにもない感覚の記憶日常のふとした瞬間にスペインで過ごしていた時のことをよく思い出す。ふとした瞬間に感覚があの頃とリンクして、記憶がよみがえってくる。 仕事で来ていた相模原駅から次の仕事先へ行くため、ホームへ降りる下りのエスカレーターに乗り運ばれていると、ホームのフェンス向こうから何もない青々...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年5月22日単行本新宿に着いたので読んでいた単行本にしおりを挟んで閉じる。 持ち歩く億劫さから外では文庫本を読むことが多いので、単行本を閉じた時のしっかりした重みのある感触が何やら心地良くカラダに残る。 本を左手に持ったまま電車を降り、乗り換えのためエスカレーターの列に並ぶ。本を手に持ったま...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年5月19日池の鯉公園の池にかかる木道の上に立ち、集まってくる鯉を眺めていた。 日が少し落ちてきた16時半、斜めにさす日が背中によくあたって暖かい。 鯉達は餌をもらい慣れているのか、ただ立っているだけで足元にどんどん集まってくる。背広だけ水面から出して、水面を静かに揺らしながらゆらゆらと寄っ...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年5月18日本とコトバコロナの影響をバッチリ受けて仕事が減ったり無くなったり、思わぬ話が入ってきたりもしたけれど最近は時間がたっぷりあるので、本を読む時間が増えた。 去年の秋に引っ越しをし、駅の向こう側にある大きな中央図書館に行き、貸し出しカードを作った。...
水越朋/Tomo Mizukoshi2021年1月8日2021年1月8日稽古に使っていた公共施設が緊急事態宣言の影響で20時までしか使えなくなってしまった。(使える時間は半分になっても値段はそのままらしい。) 夜に稽古予定だったのでだいぶきつい。 家の稽古は出来るだろうか。。 逆境の中で「負けない」モードになると硬く頑なになるので、柔らかく柔ら...
水越朋/Tomo Mizukoshi2020年12月18日感情と踊り悲しかったり怒りだったりがある時のダンスの体験は、救いのようなものがある。 それが表現として良いか悪いかは置いておいて、先日の本番には自分がずいぶん救われた。抜け出せなかった日常の苦しみから吹っ飛ばされるように別次元へいった。清々しく突き抜けた。...
水越朋/Tomo Mizukoshi2020年12月12日痛みの記憶右太ももの奥がずっと痛い。 物理的にどの程度の衝撃だったのか忘れてしまったが、精神的に辛い打撃だったので、この痛みがどこから来るものなのかと考えるとメンタルから来ている可能性があり自分の弱さに落ち込む。と同時にそういう痛みが胸やお腹に出るのではなく、足が覚えているのかと冷静...