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執筆者の写真水越朋/Tomo Mizukoshi

舞台

久しぶりにリノリウムに寝転がり、照明の吊られた天井を見ている。

床に直で引かれたリノは少し硬く、その下にあるだろうコンクリートの気配を背中に感じる。

劇場の天井は黒く入り組んでいる。照明、蛍光灯、パイプ、スピーカー、大量のコード、、、劇場にいるなぁ。と思う。この景色は小屋入りしないと見られない。やっぱりいいなぁ劇場。

舞台の端っこで私服のまま、舞台の空気を味合わせてもらう。今日は一日だけの手伝いで来ている。公演をする本人が稽古確認をしているので、なるべく邪魔にならないように静かにストレッチする。リノリウムのさらさらした感触。リノリウムの素材はゴムだから、その匂いだけでもカラダが固くなるという話を聞いたことがあるけど、リノリウムは踊りの方向へ向かわせてくれる気がする。

これからここで踊るのか、いいなぁ。

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