悲しかったり怒りだったりがある時のダンスの体験は、救いのようなものがある。 それが表現として良いか悪いかは置いておいて、先日の本番には自分がずいぶん救われた。抜け出せなかった日常の苦しみから吹っ飛ばされるように別次元へいった。清々しく突き抜けた。
本当に辛かった頃に救われた経験があるから、こうしてダンスを続けているんだよなぁと振り返る。そうしたネガティブな感情で自分自身が踊ることをしばらく否定していたのだけれど、なんというかそういったものを味方につけたり、受け入れていけたらいいのかもしれない。
マドリードで踊った時に観にきてくれたお客さんに「なぜ感情を出さないの?」と率直に聞かれたことを思い出す。
その時はカラダがニュートラルに見せたいといったことを言ったけれど、実際そういった作品はとても好きなんだけど。
感情は強い。切に生まれた動き、あのどうしようもなく溢れた感覚がまだ残っている。
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